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大型犬との夏波乱

第2章 ~射手座島旅行~

小太郎さんと初めて会った日。

あの日、小太郎さんに出会わなければきっと今頃、こうして楽しい日々を過ごせてなかっただろう…。

小太郎さんには、本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。

アイツの事で、余計な心配をかけたくない…。

でも、何でアイツがこの旅館に来てたんだ…?

それにあの連れの男、もしかしてアイツの…。

「ふぅ…。」

駄目だ、もうアイツの事を考えるのは終わりだ。

今の俺には、小太郎さんがいる。

それで良いじゃないか。

「ねえねえ、大喜君
浴衣に着替えたら、ゲーセンとカラオケに行こうよ!」

「良いっすね!
カラオケ大好きなんですよ♪」

「僕もだよ♪」

小太郎さんとの初めての旅行、初めてのカラオケ、初めてのゲーセン。

今からとても楽しみだ。

俺達は、体や頭を洗って脱衣所で浴衣に着替え、部屋に戻る。

脱いだ衣類が入った袋を部屋に置いて、先ずはカラオケに向かった。

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