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大型犬との夏波乱

第3章 ~大喜の元親友だった青年~

「う、うん…。」

俺は、小太郎さんと一緒にレジへ向かい、伝票を店長の奥さんに渡して店を出た。

-大喜の元親友視点-

「あれ?
大喜の奴、伝票だけ渡して店を出たぞ…。」

レジのスタッフとも親しげだし、もしかして大喜もココのスタッフか?

◇車の中◇

-小太郎視点-

「大喜君、大丈夫?」

「はい、大丈夫です…。」

車に乗って運転すること数分、大喜君の元気が少しなかった。

「大喜君とアイツの、会話聞いてて思ったんだけどさ
アイツの、あの悪びれのなさとか平然とした態度なんなの?」

「アイツ、以前は悪い奴じゃなかったんです…。
明るくて面白くて良い奴だったんです…。」

「……こんな事は言いたくないけど、アイツが大喜君と仲良くしたのも借金の連帯保証人になってもらうためじゃないの…?」

じゃなきゃ、良い奴が行方不明になって知人のとこに、隠れて暮らすような事はしない。

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