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大型犬との夏波乱

第3章 ~大喜の元親友だった青年~

「朝陽、わりぃ!
その料理全部、代わりに運ぶからあの客を席に案内頼む」

「わかりました
えっと、12番テーブルっす」

俺は、朝陽から出来た料理が盛ってる皿を預かり、12番テーブルの客のとこへ運ぶ。

それから、文彦は注文した料理を食べながら、チラチラと俺の方を見ていた。

文彦の視線を無視しながら、何とか仕事に集中する事が出来て今日の勤務が終わった。

◇梅田喫茶店・スタッフルーム◇

「大喜さん、お疲れ様です」

「お疲れ、朝陽」

スタッフルームに入ると、朝陽が私服に着替えていた。

「大喜さん、昼に接客したあの男の人
何回か、大喜さんの事を聞いてきたんすけど…。」

「もしかして、何か喋った?」

「ココのスタッフって事以外は、喋ってません
プライバシーに関わりますし…。」

「そうか…。」

文彦の奴、俺の事を聞いてどうするつもりなんだ…?

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