テキストサイズ

大型犬との夏波乱

第1章 ~プロローグ~

「うん、酔い止め飲んだおかげだよ」

僕と大喜君は、船が射手座島に着くまでの間、いろいろ話しながら時間を潰した。

◇射手座島・港◇

「ココが射手座島かぁ~」

「旅館も、どんなとこか楽しみですね♪」

僕達は、旅館へ向かって歩き出す。

◇射手座旅館の前◇

「ココか~」

「小太郎さん、早く入りましょうよ♪」

中へ入ろうとした時、ちょうど自動ドアが開いて中から、別の青年2人が仲良さげに出て来た。

「え?」

「あっ…。」

その片方の青年を見た、大喜君の表情が固まる。

青年の方も、大喜君を見て様子が変になる。

「大喜君、知り合い?」

「何だ?
知り合い?」

青年の連れも、青年に大喜君をチラ見して聞く。

「いや、違うよ!
ちょっと、知り合いに似てたから…。
ただの人違いだよ!」

青年は、連れの青年の腕を引っ張って慌てて、この場から離れる。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ