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大型犬との夏波乱

第1章 ~プロローグ~

もう片方の青年も、小太郎さんに酔い止めの薬を勧める。

「じゃあ、お言葉に甘えて…。」

片方の青年から、酔い止めの薬を受け取って口に含み、小太郎さんはペットボトルの水で流し込む。

「すみません、ありがとうございました…。」

「いえいえ、それでは」

青年2人は、俺達に軽くお辞儀をして前の方の席へ向かう。

あの人達も、射手座島に旅行に来たのかな?

まあ、この船は射手座島行きの船だから、多分そうだろう。

「夏海(なつうみ)さん、旅館に着いて昼飯食べたら海で泳ぎましょうよ!」

「好文(よしふみ)君、昼飯後は出来れば少し休みたい
まだ完全に、仕事の疲れが取れてないからね」

「わかりましたー♪」

-小太郎視点-

少し時間が経ち、さっきの青年から貰った酔い止めを飲んだおかげで、気持ち悪いのが直って体調が良くなってきた。

「小太郎さん、かなり顔色が良くなりましたね!」

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