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第6章 Valentine's day



それに驚いた赤葦が思わず木兎の顔を見そうになるがぎゅっと目を閉じて我慢した

「(木兎さんのあの目に見られてしまったら俺は抵抗できない)」

こちらを向いた赤葦にいきなりきつく目を閉じられた木兎は何事かと思わず赤葦から手を離す

「あの、あの見ていいですからせめて洗ってからにしてください…」

「洗ってからだったらどんだけみてもいいの??」

はいと飲み込むようにいった赤葦は伸ばしていた肘を曲げてお尻をつきだすようなポーズをする

「…ぼくとさん、お湯、ここに、ください」

そして挑発するような顔でそのつり目を細め、薄い唇の両端を吊り上げる

「あ゛い゛」

木兎は赤葦の溢れんばかりの色気に眉と口にぎゅっと力を込めて今すぐにでも赤葦のなかに入りたい欲求を抑えた(以前なにも準備をしていない赤葦の寝込みをおそってしばらく口をきいてくれなかった経験がある)

再び赤葦の孔に指をいれ、左右に拡げる。そしてシャワーヘッドを近づけ湯を注ぐ

本来排出するための場所に何かを注がれる。その独特の感覚が快感として赤葦の体をめぐり、震えとなる


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