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第7章 喧嘩?



ほんとにさっきまで滑舌回ってなかったのかと疑いたくなるような即答に月島は頭を抱える

そう、赤葦は洗濯が好きだ。
そんなに長い時間着ていなくても1度着た服はすぐに洗ってしまう。
決して潔癖というわけではない。
ただ、洗濯が好きなのだ。

木兎と赤葦が同棲しはじめてすぐのこと。
木兎が遠征にいってから2日、黒尾と月島の同棲する家に赤葦がただならぬ様子で現れ、急遽ピンポンを連打し始めた。

用件は、「洗濯させてください」
洗濯物を洗たく機に詰め込む、洗たく機をまわす、洗濯物を干す、畳む、という一連の洗濯、という流れがこれ以上ないくらいに好きなんだそうだ。

一人分だけでは赤葦的に洗濯した量が足りず、我慢ならずに黒尾、月島宅に押し掛けたとのこと。

その日は二人とも仕事がなく、日がな一日ベッドでごろごろとする予定だったために正直人を入れられる家の状況ではなかった(特にベッドルーム)

しかし赤葦はそんなことを気にするそぶりすら見せず、シーツが洗濯物のうちにあるという事実に目を輝かせた。

そのまま意気揚々と洗たく機にシーツを詰め込もうとする赤葦を二人がかりでなんとか止め、部分洗いをすることが出来たが、それ以外は全て赤葦に任さざるを得なかった。


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