テキストサイズ

Baby love

第8章 伝いたい気持ち。




M「俺に構ってたらさ、いつか後悔するよ・・・」



後悔?するわけねーだろ!



S「本気で言ってんのか。」



M「本気だよ。」



S「お前も?後悔するのか?」



M「・・・そうだね。
後悔する時は来ると思うよ。」



S「・・・・・」



そうかよ・・・
そんなもんなのかよ。



S「俺は結婚しない。生涯独身だ。」



M「・・・・・」



S「今決めた。」



M「翔くん、ムキになんないで、」



S「なってねぇ!」



分かってないよお前は・・・



S「1番好きな奴が手に入らないなら、誰もいらねーよ・・・」



M「・・・・・」



我ながら、中途半端なカッコ悪い告白だ。
これで俺らの始まってもない恋が終わるのか。



こんなんで終わるのかよ・・・




M「別々に・・・幸せになろう?」



お前は幸せになれよ。
お前ならなれるよ。



S「そうか・・・」



俺はなれない。








ベッドにドサっと倒れこむ。



S「・・・・・」



どうやって電話を切ったのか覚えてない。
握りしめていたスマホをまくらに投げつけた。



振られたのか俺は。



ついこないだ、潤とキスをしたのに・・・
俺を見つめる目は確かに熱を持っていたのに・・・



何がダメだった?



・・・何もかもダメだった気がする。



メールの受信音がして、もしかしたら潤かもと飛びついた自分に笑える。



こんな女々しい奴だったのか俺って。



メールは雅紀からだった。



“うまくいったんでしょうね?
失敗すんなよ。”



これ、ニノだろ。
あいつら仲良いなぁ・・・



“振られたよ。”



それだけ返してベッドに突っ伏す。
すぐに電話がかかってきたが、出る元気は無かった。



潤の夢を見たいな・・・



くだらない事で笑い合ってる、しょうもない夢で良い。



それだけで良いから・・・







ストーリーメニュー

TOPTOPへ