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Baby love

第9章 不器用な恋の行方。




S「断られたって俺は諦めないぞ。
お前がイエスって言うまで付きまとうからな。」



M「・・・選択肢ないんじゃん。」



S「ああ、ない。だから・・・」



ユックリと、顔を近付けた。
おでこをコツンとつけると、ふふ、と潤が可愛く笑う。



S「お前は諦めて、俺と結婚しろ。」



触れそうな唇にドキドキしながら、呟いた。



M「・・・俺も、どうでも良くなっちゃった。」



S「潤・・・」



M「翔くんが居れば良い。」



握っていた手をそっと離して、潤が俺の頬に触れる。



M「・・・好きだよ。ずっと好きだった。」



やっと、聞けた・・・。
ああ、こんな幸せな事ってきっと無い。
潤が俺を好きだと言ったんだ。
嬉しそうに、微笑みながら・・・



S「ヤバイ、すげー嬉しい。」



M「ふふ、恥ずかしいね何か。」



はにかんで笑う潤は最高に可愛くて、
涙で濡れた睫毛が色っぽくて、
真っ直ぐに俺を見る瞳が天使のように綺麗で。



S「潤・・・手、出して。」



M「・・・・・・」



ちゃんと左手を出してくれるのが嬉しい。
緊張で震えそうになったが、なんとか潤の薬指に指輪をはめた。



S「ずっと隣に居てくれる?」



M「・・・はい。」



可愛い。潤が可愛いぞ。



M「・・・ありがと。」



そう小さく呟いて俯いた。
指輪を見つめている潤に、そっと顔を寄せる。
気付いた潤が少し戸惑ってから、目を閉じた。









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