
Baby love
第11章 恋人自慢大会の悲劇。
“ 久しぶりに飲みに行こうよ!”
雅紀からメールがきたのはちょうど仕事が終わった所だった。
ナイスタイミング。
雅紀は『男同士の恋愛』の先輩だ。
今後の為にも色々聞きたい事はたくさんある。
すぐにOKの返事を送って、帰り支度を急いだ。
“ 俺ん家来る? ”
S「お、珍しい。」
あいつ今家なのかな?
まぁ、雅紀ん家の方が都合が良い。
まわりを気にせず話ができる。
“ 今日にのちゃんいないから、泊まってっても良いよー!”
S「ふははっ、ニノ居なくて寂しいのか?笑」
じゃあ、車で行っても良いか。
2人で飲むなんて久しぶりで、だんだんとテンションが上がってくる。
俺も雅紀も良く飲むから、絶対酒足りなくなるよな。
途中のコンビニで酒とつまみを買って、雅紀の家に急いだ。
A「いらっしゃーいっ!!」
S「お邪魔しまーすっ!!」
出だしからお互いハイテンションで、思わず吹き出す。
良いよなぁ、この昔から変わらないノリ。
A「わ、こんな買ってきてくれたの?
ありがとー!!」
俺もさっき帰ったとこなんだー、と言いながら酒とつまみを受け取って、雅紀がキッチンで準備をしてくれる。
あ、これニノが楽屋でも良く着てるジャージ。
ゲーム中につけるヘアバンドも。
ソファに座ってあたりを見渡すと、
いたるところにニノの気配がした。
A「お待たせー!
ハイ、かんぱーい!!」
せかせかとテーブルに皿を並べて、ビールで乾杯する。
S「ラブラブなんだな、お前ら。」
A「え?!なに急に。笑」
S「良いなぁ・・・」
A「翔ちゃんと松潤だってラブラブでしょ?
こないだのデート、どうだったの。」
ニヤリと笑って雅紀が俺を見る。
まぁ、相談したんだし報告はしないとだよな。
S「お陰様で。予定通りのところまで進めたよ。」
予定通りって何?!とウケる雅紀に説明をする。
とりあえず抜きっこでラブラブ度はアップしたハズだ。
