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Baby love

第13章 末ズの大作戦。




M side



しばらく待っていると、1台の車が俺のすぐ前で止まった。



A「やっぱ松潤ってオーラあるよね!
すぐ分かっちゃった。笑」



笑顔で助手席のドアを開けてくれて、うひゃひゃっと独特な笑い方をする相葉ちゃん。



M「濃い顔で悪かったな。笑」



A「暗闇でも分かるってスゴイよねー!」



M「うるせー。」



相葉ちゃんの車の助手席に乗るなんて初めてだ。
なんか緊張してきた。



M「・・・ゴメン、急に。」



A「くふふ、何で謝るの。」



M「・・・」



A「大丈夫だよ。」



ニッコリ笑う相葉ちゃんに、沈んでた気持ちがふんわりと軽くなった気がした。



全然大丈夫なんかじゃ無いけど・・・



M「・・・相葉ちゃんとカズってさ、結構一緒にいるよな。」



A「ん?そうだね・・・
たいがい俺がにのん家に入り浸ってるな。笑」



M「一緒に住もうとは思わないの?」



A「住みたいね。」



即答した相葉ちゃんを、思わずまじまじと見てしまった。



A「ふふっ、そんな驚く?
俺は好きなコとはずっと一緒に居たいタイプだからね。
一緒に暮らしたら毎日一緒なのになーって思うよ。」



M「・・・カズに言った事あるの?」



信号待ちで止まった車。
こちらを向いた相葉ちゃんが、少し情けない顔で笑った。



A「言えないんだよねぇ・・・
にの、そういうの好きじゃなさそうだし・・・
断られたらって思ったら怖くて。」



一緒に暮らすって勇気要るよ、と言ってまた車を走らせる。



M「そうだよな・・・」



自信が無い。
ずっと一緒にいられるのは嬉しいけど・・・
俺、やっぱり逃げてるのかな。



A「翔ちゃんに言われたの?」




M「ん・・・なんか、全部が急すぎて・・・
気持ちがついてけない。」



A「確かにねぇ、いきなりのプロポーズからの同棲話だもんね。」



M「見合い話もある。」



A「てんこ盛りすぎ。笑」



あははっ、と笑ってくれるから
俺も頬が緩む。
車内の暖房のおかげで、冷えた体が少し温まったからかな。
だいぶ気持ちが落ち着いた。









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