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Baby love

第13章 末ズの大作戦。




M side



A「翔ちゃんって、忙しい人だよね。
仕事もプライベートも。笑」



M「ホントに・・・俺、ついていけるかな?」



A「あははっ、松潤なら大丈夫だよ!」



M「その大丈夫って根拠はどこにあるんだよ。」



A「こうやって、カズを頼ったり俺に打ち明けてくれたり・・・
素直な人間は、ちゃんと幸せになれるんだから。」



だから大丈夫、と笑う相葉ちゃん。
なんだよそれ・・・



口を開けば涙が零れそうで、マンションに着くまで黙ったままだった俺を相葉ちゃんはそっとしておいてくれた。



カズが、相葉ちゃんに甘える理由が分かった気がする。
優しいもん・・・
俺も、翔くんにとって優しくて信頼できる恋人になりたい。



・・・なれるのかな。




ガチャッと玄関を開けると、カズが飛び付いてきてきた。



M「えっ・・・!!」



A「にのちゃんただいまー♡」



ぎゅうっと俺の首にしがみ付いているカズを、俺ごと抱きしめる相葉ちゃん。
なんだこれ。



N「潤くんっ、大丈夫??」



M「え・・・いや・・・」




A「ほら、とりあえず部屋あがろ。
外ちょー寒いんだもん!
松潤、なんか温かいの飲むー?」



カズの家のキッチンで、相葉ちゃんがコーヒーを淹れてくれる。
勝手知ったる雰囲気に、一緒に暮らしたらこんな感じなのかなとふと思った。



3人で、熱いコーヒーを啜る。



テーブルにカップを置いたカズが、クッションを膝に抱えて不満そうな声をあげた。



N「おとなげないよ、翔さん。」



M「・・・いや、でも逃げたのは事実だから・・・」



翔くんはいつもストレートに思いをぶつけてくれるのに、臆病者の俺は素直になれない。
向き合う事に、まだ慣れない。



N「怖くて逃げちゃう時だってあるよ!
本気だからこそ・・・でしょ。」



M「でも、翔くんには伝わってなくて。
誤解されちゃったよ・・・」



ごっこ遊びって言われたのは、結構キツかったな。
そんなつもり全然ないのに。



M「どうすれば、ちゃんと伝えられるんだろ・・・」



はぁ、とため息を吐いて、コーヒーを見つめる。



A「翔ちゃんの真似したら良いんじゃないの?」







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