
Baby love
第14章 翔くんのお見合い。
「翔、驚いたでしょう?!
1度会ってかなり仲良く話してたって聞いたものだから、絶対2人は合うと思ったのよ!」
仲良くってそんな・・・
普通に話してただけだろ。
ていうか。
S「飲み会で会ったのは、偶然じゃなかったんですか。」
「私が、お父様にお願いしたんです・・・
勝手な事してごめんなさい。」
引き合わす前にそんな小細工してたのかよ。
「でも、松本さん達と飲まれてる時にお会いしたのは、本当に偶然です!
だから、運命かも、なんて思ってしまって・・・」
「まぁ、可愛らしい!」
母さん、テンション高いな。
ニコニコと彼女を見て嬉しそうに笑っている。
悪いけど、全く興味が無い・・・
彼女自身は良い子なんだと思う。
飲み会で会った時も愛想が良くて喋るのも楽しかった。
それになかなかの美人だ。
そうだな、潤を好きになる前の俺なら・・・
この子との交際を考えたかもしれないけど。
でも、俺には今潤がいる。
あいつ以外考えられないんだ。
・・・もしかしたら、
振られるかもしれないけど。泣
あいつ、今何してんのかなぁ。
次々と運ばれてくる高級料理を前に、無性に潤の手料理が食べたくなった。
