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Baby love

第15章 お姫様の救出?




N side



なるほど・・・
この子、一部のマニアさんな訳ね。笑



翔さんをお姫様抱っこした潤くんが、颯爽と部屋を去って行く。
まさにお姫様を救出した王子様だ。



やるなぁ潤くん。
あとは俺たちか。



いまだ興奮が冷めない女の子に、ドン引きしてる大野さんにぽそっと声を掛けた。



N「ね、大野さんの仕事、簡単なものに変更になったよ。」



O「え、変更?」



N「そう、超簡単。
俺にデレデレしてりゃ良いの。」



O「は?」



N「ねぇ、そこのお嬢さん?」



ポカンとしている大野さんを無視して、女の子に声を掛ける。



「二宮さん・・・!!」



N「おーちゃんもいるよ?」



「大宮・・・!!まさか・・・!!」



N「んふふ♡ねぇ、内緒にしててね?
バレたら嵐続けらんなくなっちゃうから。」



そう言って大野さんの腰にキュッと抱きつく。



O「え、オイ・・・、」



N「ねぇ、俺も抱っこして?」



「きゃーーー♡
翔潤だけじゃなくて大宮もガチ・・・♡」



恐る恐る俺を抱きあげた大野さんが、女の子をチラっと見ると引きつった笑顔で話し出す。



O「・・・そういう事だから。
誰にも言うなよ!」



「言いません!!最高です!!
夢のようですー!!」



O「出来るなら今日の事は忘れろ!」



「忘れられません!
応援してます!!
幸せになってくださいね♡」



O「・・・」



・・・大野さんマジで引いてる。笑



逃げるように俺を抱えたまま部屋を
飛び出して裏口へ向かう。



O「おいニノ!
俺らがイチャつく必要あったか?!」



N「んふふ、良いじゃん。
サービスだよ。
あの子の変な趣味のおかげで
だいぶ省エネで作戦成功よ?」



O「省エネじゃねーって!
俺の精神はかなりすり減ったぞ!」



N「あははっ!」



O「笑ってんじゃねーよもう・・・」



だって、声張り上げて走ってる大野さんってレアじゃん。



ふふ、潤くんも面白かったなぁ。
パニックの翔さんも可愛かったし。



ひとまず、作戦成功だよね♡









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