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Baby love

第15章 お姫様の救出?




N side



思ったよりも仕事がおして、慌てて店に駆け付けると既に潤くんと大野さんは到着していた。



そんなに広くはない店。
動きがあればすぐに分かりそうだ。



事前に嵐で食事会がしたいと伝えていたおかげで、翔くんのお見合いの部屋と近いところを案内してくれた。



高級な料理は得意では無いので、大野さんと潤くんに殆ど食べてもらう。



N「コース料理が済んでしばらくしたら、両親は退室するはずだから。
そのタイミングで行くからね?」



M「もう先にここの会計済ませてるから。」



さすが潤くん。



N「最後は逃げるしか無いしね。」



O「俺、大丈夫かな・・・」



N「大丈夫だって!今日すっごく男前よ?」



O「絶対思ってないだろ。」



M「相葉ちゃん、間に合うかな?」



仕事が終わるのが遅い相葉さんは、車で店の裏口につけてもらう予定だ。
仕事がおしてなければもう着いてるはず。



N「遅れたら別れるって言ってあるから大丈夫。」



O「ひでぇ。」



デザートを食べ終わって、潤くんがソワソワしてきた。



もうそろそろだよな・・・



N「潤くん。」



M「ああ・・・、行ってくる!」



両手で顔をパシパシと叩いて、気合いを入れた潤くんが部屋を出て行く。
どうかうまく行きますように。



N「大野さん、」



O「・・・おう。」



N「潤くんが翔さんを連れて出てきたら、すぐに向こうの部屋に入るよ。」



そう言ったものの。
なかなか潤くんが出てこない。



O「さすがに遅くないか。」



もう5分は経ってる。
まさか中で揉めてる??



N「・・・行こう。」



覚悟を決めて、見合いの部屋に乗り込んでみると・・・



中には、翔さんの腰を抱いている潤くん。
そして、目をキラキラさせた女の子。



N「・・・潤くんまだいたの?」



O「なにイチャついてんだお前ら。」



S「ええ?!」



パニックなのは翔さんだけみたいだ。



それにしても・・・



潤くんが雄モードで翔さんを口説いている。
何してんだ?
翔さんパニックで涙目じゃん。



でも、きゃーきゃー騒ぐ女の子と、やたら芝居がかった潤くんのイケメン王子っぷりを見てすぐにピンときた。



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