
Baby love
第16章 やっと・・・。
M「ゴメンね、俺・・・逃げてばっかりで。
ネガティブな事ばっかり考えちゃって・・・
翔くんが不安に思ってるの、気付けなかった。
自分の事だけで必死だった。」
S「それは俺も同じだよ・・・
自分の気持ちに必死で、
お前の気持ちを考える余裕なんて無かった。」
先走ってプロポーズして。
一緒に暮らそう、なんて言って困らせて。
自分勝手だった。
M「なんか・・・カッコ悪いね、俺たち。」
S「・・・そうだな。笑」
M「来て。」
手を繋いで俺を引っ張る潤に、慌てて靴を脱いで部屋に上がった。
リビングに来ると、大きく深呼吸して真っ直ぐに俺を見つめる。
S「潤・・・?」
M「・・・受け取ってください。」
ポケットから取り出したのは、小さな正方形の箱。
え・・・・・
潤が箱を開けた。
中には、予想通り指輪が輝いていて・・・
S「潤、これ・・・」
M「翔くん、好きだよ。大好き。
ずっと一緒にいてほしい。」
しょおくんっ大好き!
ずっと一緒にいてね♡
ずっとずっと昔、ガキだった潤に
言われた言葉が蘇る。
M「見合い、ぶち壊したお詫びに・・・」
すっと俺の薬指に指輪を通す。
M「俺が、翔くんを一生かけて幸せにするから。」
S「・・・っ、」
くそー。
めちゃめちゃカッコ良いじゃねーか!
M「・・・ゴメン、もっとうまい言葉考えてたハズなんだけど。
緊張して忘れちゃった。」
眉を下げて笑う潤の首に、思い切り抱きつく。
M「翔くん?」
S「アホか!満点のプロポーズだ!」
M「あはははっ!ホント?」
ホントだよ。
最高のプロポーズだ。
俺のプロポーズがくすむくらいのな!
S「・・・もう逃げんなよ。」
M「ん、逃げない。」
S「結婚・・・」
M「うん、結婚しよ。」
S「・・・うぅ、」
M「もうっ、泣くなよ〜!」
S「うるせー!!お前も泣けよ!!」
M「やだよカッコ悪いじゃん。」
S「ヒドイ!!」
M「ふふ・・・翔くんはカッコ悪くないよ?」
S「は?」
M「可愛い♡」
