
Baby love
第19章 潤くんの大ピンチ。
そういえば、最近忙しかった翔くんはしばらく寝不足続きだった。
疲れてるんだ。
変態だなんて思ってゴメン!
掛け布団の上に寝転んでしまっているので、クロゼットからブランケットを出して掛けた。
ふふ・・・翔くん家のクロゼット事情を知ってるって、なんか深い仲って感じ♪
翔くんのふわふわの髪をそっと撫でた時、薄っすらと瞳が開いた。
ヤバイ!!
S「・・・潤?」
寝起き特有の色っぽく掠れた声に、ドキっとする。
M「ゴメン・・・起こしちゃった。
まだ寝てていいよ。」
S「ぃや、起きるよ。おかえり、潤。」
俺の頬を撫でて微笑む翔くん。
寝起きだからかちょっとボーッとしてて可愛い・・・!!
M「今からご飯作るから。
出来たら起こすからまだ寝てて?」
S「ヤダよ、潤がいるのに寝たら勿体無い。」
M「・・・疲れてるでしょ?
ちょっと寝た方があとで元気いっぱいになれるじゃん。」
S「・・・じゃあ、おやすみのキスしてくれたら寝る。」
今の翔くん、まじで可愛いんだけど!
なんか子供っぽい!!
M「目、閉じて。」
そっと顔を近付けて、翔くんの唇に触れるだけのキスをした。
M「おやすみ。」
S「ん・・・」
すぐに眠りに落ちた翔くんは、やっぱり相当疲れてるみたいだ。
美味しいご飯作ってあげなきゃ!
今日のメニューはあっさり和食だ。
音を立てないように、静かに寝室のドアを閉める。
さっさと調理して、ちょっと部屋を掃除しないと。
M「・・・ちょっと来ないとすぐ散らかるんだもんな。」
全く世話の焼ける恋人だよ、なんて愚痴っぽく呟いてみればニヤニヤとする顔を抑えられない。
ダメだ、バカな事やってないで早くご飯作ろう。
買ってきた野菜を洗っていると、玄関の方から音がした。
M「・・・・・」
翔くんが起きたのかな?
お腹空いて目が覚めちゃったのかもしれない。
手を拭いてリビングのドアの方へ向いた瞬間、心臓が止まるかと思った。
「・・・あら、潤くん?」
M「・・・こんばんわ・・・お久しぶりです。」
そこにいたのは、翔くんのお母さんだった。
