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Baby love

第19章 潤くんの大ピンチ。




M side



どうしよう
どうしよう
どうしよう・・・!!



「久しぶりねぇ。」



ニッコリ笑って話し掛けてくれるお母さんに、俺はちゃんと笑顔を返せているだろうか。



翔くん助けて!!



「昔は良く家にも来てくれたわよね。
懐かしいわ〜!
すっかり良い男になっちゃって!」



M「ははは・・・
おばさんも変わらずお綺麗で、
ビックリしました・・・」



あらやだ!とご機嫌のお母さん。
この笑顔が消える時がコワイ・・・!!



なんとか適当にこの場をやり過ごして、さっさと帰ろう!



「・・・翔は居ないのかしら?」



ビクリと心臓が跳ねる。



M「もちろん居ますよ!
今ちょっと寝てて・・・」



「まぁ!潤くんが来てるのに?!
お客さんを放って寝るなんて・・・」



喋り終える前に、お母さんが俺の格好を見て不思議そうに顔を傾けた。



・・・ヤバイ。
エプロンを付けて、
キッチンから出てきた俺は明らかに料理中だったのがバレバレだ。



「・・・晩ご飯かしら?」



M「いや!えっと・・・
そう・・・ですね、晩ご飯を・・・」



「潤くんが作ってるの?」



M「・・・たまたま、今日翔くん家で嵐のミーティングを!」



「え?」



M「ミーティングを・・・してまして。
なんかお腹空いたし、簡単なもの作っちゃおうかなぁって・・・
俺料理好きなんで!!」



緊張で声が震えそうで、やたらと声が大きくなってしまう。
不自然に思われていないだろうか。



「翔は全く料理しないから、
食材も調理道具も何も無かったでしょう。」



そうだった。
翔くん家で料理自体が不自然なんだ。



M「・・・いや、調理道具はありましたよ。
最近は翔くんも料理するんじゃないですか・・・?」



「まさか!!
あの子家事だけは全く才能ないもの!笑」



・・・ヒドイ言われようだよ翔くん!
その通りだけど。













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