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Baby love

第30章 Baby love。




俺に対して微妙な警戒心を持って距離を取っていた潤。
そんな潤にどう接して良いか分からず、 向き合う事をしなかった俺。



お互い、逃げてたんだよな。



そっと手を握ると、優しい温かさにまたホッとする。
この手はもう絶対に手離せない。



S「なぁ・・・いつか、結婚式も挙げような?
家族と、メンバーだけ呼んでさ。」



眠っている潤に、小さな声で語りかける。



S「先に結婚式挙げたら、またニノが拗ねるかな?」



クスっと笑って頬を撫でると、気持ち良さそうに息を吐く。



S「ハネムーンは、どこが良いかな。
絶対休みもぎ取って、2週間くらい海外でノンビリしようぜ。」



海外なら、人目を気にせずに恋人らしいデートだって出来る。
堂々と手を繋いで歩いてみたい。



S「なぁ、潤・・・」



抱き寄せると、ふわっと潤の甘い香りがした。
抱きしめているのは俺の方なのに、潤に優しく包み込まれてるような感覚になる。



S「好きだよ・・・
こんな事言ったらお前は怒るかもしれないけど・・・
俺はお前が可愛くて仕方ないんだ。」



昔のように、泣き虫で甘えたのガキじゃない。
でも、潤は昔と変わらずに純粋で真っ直ぐだ。



S「笑ってる顔も、呆れてる顔も、怒ってる顔も、泣いてる顔も・・全部可愛い。」



もちろん、セックスの時の色っぽい顔も好きだけど。



S「my baby・・・
俺の可愛い子ちゃん・・・♡」



ギュっと抱きしめる力を強めて、囁く。



S「起きてるんだろ??」



M「っ!!」



ビクッと潤の肩が揺れた。
途中から、寝息をひそめて俺の言葉に耳をすませているのがバレバレだったぞ。




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