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Baby love

第30章 Baby love。




S「狸寝入りとは良い度胸だな。」



M「・・・my babyは無いわー。」



俺の胸から顔をあげた潤は、
真っ赤になって俺を睨む。



S「なんで?だって、お前が愛おしくて仕方ないんだ。
I love you じゃシンプル過ぎる。」



M「キザすぎるだろ・・・
翔くんてそんなキャラだっけ。」



耳まで赤くして瞳を潤ませている。
本気で恥ずかしそうな潤がたまらなく可愛い。笑



S「分かんない奴だなお前も。
俺が本来こんな全身がむず痒くなるような事言う性格じゃ無い事は分かってんだろ。
全部お前のせいじゃん。」



M「・・・いや、元々そういう性格なんじゃない?」



よほど恥ずかしいらしい。
甘い雰囲気から逃げるように俺の胸を突き離そうとする。



S「my love・・・」



M「無駄に発音良く喋るなよ!」



ふふ、怒り出した。
可愛いなぁ、もう。



S「本気なんだけどなぁ。」



M「・・・あっそう。」



プイっと俺に背を向けた潤の背中を撫でる。
潤の奴、帰りが遅くなってちょっと拗ねてるのか・・・
スルリとパジャマを捲り上げて、白い肌に直接触れた。



背中にちゅっと口を付けると、ピクリと力の入る潤の身体。



M「俺もう寝るからっ。」



S「信じてねぇの?」



M「・・・?」



潤がまた、俺の言葉に耳をすませる。
まだ赤い耳が愛おしい。



S「お前だけだよ?
誰かを愛おしいなんて思ったのも、クサイ台詞を言っちゃうのもさ。」



囁きながら、潤の背中にキスを降らせていく。



S「遅くなってゴメン。
機嫌直して・・・好きだよ、潤。」



ふふ、と笑ってしまって、
潤が怪訝な表情で俺を振り返る。



S「今まではこんな風に恋人の機嫌を取ろうなんて考えた事もなかった。
ケンカした事すらなかったな・・・」



真っ白で綺麗な背中をベロリと舐める。



M「んっ・・・」



そういえば背中を愛撫するのは初めてか。
案外良い反応するもんだな。



S「お前には翻弄されてばっかりだよ。」



少し強く吸い付けば、ほんのりと紅い印が白い肌に色付いた。



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