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Baby love

第3章 たぶん、恋をした。




M side



夜中から降り出した雨は、やっぱり朝になってもやんでいなかった。



M「ダリィな・・・」



ただでさえ寝不足で頭が重いというのに、雨は鬱陶しすぎる。





M「はぁ・・・」



O「幸せが逃げるぞ、まつずん。」



急に背後から近い距離で声をかけられて、飛び上がりそうになった。



M「なんだよ!ビックリさせんなよもう!」



ふふっと笑いながら、リーダーが俺の隣を歩く。



O「元気ねぇな。」



M「寝不足で頭痛なうえに雨でテンション上がんねーよ。」



O「寝不足・・・」



M「・・・たまたま寝付きが悪かっただけだよ。大した事ない。」



楽屋が近付いてくると、ドキドキと鼓動が乱れて余計に頭が痛む。



翔くんはきっともう来てる。



昨夜、翔くんをオカズに抜いた事を思い出して死にたくなった。



会いたくない・・・!!



O「・・・大丈夫か?」



急に歩くのが遅くなった俺を、リーダーが心配そうに覗き込む。



O「痛いのか、」



M「ああ・・・うん、ちょっと・・・」



完全に立ち止まった俺。
楽屋入りたくない。



O「ちょっとでも横になった方が良いんじゃないか?」



俺の手を取って楽屋へ向かおうとするリーダー。



M「イヤだっ!」



O「・・・は?」



だって楽屋には翔くんがいる!!



O「何がイヤなんだよ。」



M「・・・・・・・・。」



翔くんが、と言う訳にもいかず、黙り込んでしまう。





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