テキストサイズ

Baby love

第3章 たぶん、恋をした。




M side



M「は・・・ぁ、翔くんっ・・・」




親指で先端を撫でれば、クチュ、とやらしい音が鳴る。



翔くんを想ってこんな事・・・



ダメなのに。



あのセクシーな唇に吸い付きたい。
翔くんとのキスを想像してしまうと、上下に扱く手も、揺れる腰も止められなくなってしまった。



M「・・・・っ、」



ゴメン・・・!!



M「ぁぁっ・・・しょおくんっ・・・」







・・・うわぁ。



呆気なく果ててしまったわりに、溢れた量の多さに自分で引く。



AV女優じゃ興奮できなかったのに・・・
翔くんの笑顔と唇だけでイッてしまった。



M「・・・・・誰かウソだって言ってくれ。」



当然、言ってくれる人は誰も居なくて。
てか居たら怖いし。



ティッシュで拭きながら、大きなため息が出た。



明日、どんな顔して会えば良いんだよ・・・



M「翔くんのバカやろー。」




あまり考えないようにしていたのに、あの日翔くんが言った言葉が何度も頭の中で再生される。



『お前だったからだよ。』



・・・あれは、どういう意味?



俺が怒ってると思って適当に言っただけなのか?
それもとも・・・



まさかな。




ドサッとベッドに仰向けで倒れる。
静かに目を瞑ると、このまま眠れるような気がしてきた。



遠くで雨の音が聞こえる・・・



明日の朝まで雨は残ってるだろうか。
ふふ、小雨くらいなら翔くん傘ささないんだよな。



ウトウトしながらぼんやり考える。
翔くんの夢が見れたら良いのにな・・・
ただ憧れてた、子供だった頃の楽しい夢が良い。




今は、翔くんの事考えても楽しくないから・・・



雨の音を聞きながら、ポロっと静かに涙が零れた。








ストーリーメニュー

TOPTOPへ