Baby love
第4章 近付けない。
M「何で気付かないんだよ、最近週1ペースで会ってたろ!
そりゃ他の誘いに乗る暇無いっての!」
S「あ・・・・・」
潤の付き合いを悪くさせてたのは俺か・・・!
S「悪い、そんなに頻繁に連れ出してる意識がなかった!
・・・ゴメンな、時間割かせて・・・」
M「・・・別に。翔くんと会ってたのは俺の意思だし・・・」
口を尖らせて、ぽそぽそと話す潤が何だか物凄く可愛い。
思わずその唇に引き寄せられそうになった時、潤が視線を上げたので慌てて飛び退く。
危ねぇ!俺今何しようとしてた?!
M「・・・どうしたの。」
S「いや?!なんでも?!」
心臓がバクバク鳴っているが、必死に平静を装う。
M「・・・最近、誘ってくんなくなったじゃん。」
S「え?」
M「電話もしてこないし。」
・・・なにそれ。
俺を待ってたの?誘われんの待ってたの?
超可愛いじゃねーか!!
M「こないだ、飲み会で女の子と仲良さそうに喋ってたから・・・あの子と付き合いはじめたのかなって。」
S「・・・は?!」
なんの事だ?飲み会??
S「あ!あれ・・・潤も来てたのか?!」
M「付き合いでね、すぐ帰ったけど。」
全然気付かなかった。
俺も早くに退散したんだ、潤がいるならそのあと誘ったのに・・・
S「てかちょっと待て!女の子と仲良さそうにって・・・
ホントにちょっと喋ってただけだぞ?!」
M「楽しそうだった。」
S「そりゃ、楽しかったけど・・・」
潤の唇がムッとなる。
いやいや、社交辞令じゃん!!
笑顔で話すのは普通だろ?!
S「とにかく!付き合ってない!」
ひときわ大声で叫ぶように言うと、ジトッと睨まれる。
なんだなんだ!