Baby love
第6章 キスしようよ。
S「遅いな・・・」
急いで買い物を済ませて来たというのに、雅紀とニノがなかなか来ない。
M「もう21:30まわったけど。」
2杯目のビールをユックリ飲みながら、潤が心配そうに言う。
確かに、時間にルーズな2人じゃない。
何かあったのか??
俺飲めないし、あいつらが来ないと潤が気を遣うじゃねーか。
1度連絡してみるか・・・
スマホに手を伸ばした時、個室のドアが勢いよく開いた。
A「ごめんねー!遅れちゃった!!」
S「雅紀!何やってたんだよー、もう飲み始めてるぞ。」
走ってきたんだろう、息を切らせた雅紀が何度も謝りながら入ってくると、後ろからちょこんとニノが顔を出した。
N「ゴメンね、相葉さんがモタモタしてるからさー。」
A「ええ?!俺じゃないじゃん!
にのちゃんがもっとって、」
N「黙れあいばか。」
A「うわ、さっきまで素直だったのにー。」
N「黙れっての。さっさと座んなさいよっ。」
プイっとそっぽを向いて、ニノが潤の隣に座る。
雅紀と隣のが良いかな?
2人を待ってる間に、潤と並んで座るのも変かと思って向かい合わせに座ってたんだけど・・・
M「席変わろっか。」
潤も同じ事を考えていたみたいで、雅紀と席を変わろうとする。
N「いいよ別に。俺潤くんの隣が良い。」
即答したニノに、雅紀がニヤニヤと嬉しそうに笑っている。
それに気付いたニノが、頬を染めて俯いた。
なにこの2人の空気感。
ニノの雰囲気がやたら甘ったるくて、雅紀を意識しまくっている。
なにより雅紀のスッキリした顔。
一汗かきました的なサッパリとした顔。
店員が持ってきたビールを受け取ると、カンパーイ♪と言うなり雅紀が一気に飲み干す。
随分機嫌が良いじゃねぇか。
さてはこいつら・・・・・
S「一発ヤッてきたな?!」
M「え?!」
A「えぇっとぉ・・・」
N「・・・」
口ごもる2人に、思わずこっちも恥ずかしくなる。
図星なんじゃねーか!!
A「一発じゃなくて・・・二発かな?えへ♡」
二発かよチクショー!!
ってそーじゃなくて!!
S「人待たせといて何ヤってんだお前らは!」