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Baby love

第7章 触れる。




M side



チラっと振り向いて翔くんを見てみると、目を瞑っていた。



なんだよ、見てねーじゃん。
眠いのかな?



てかチャンスだ。
翔くんが目を瞑っている間に、パジャマ取ってきて着替えちゃおう!



パジャマはクロゼットの引き出しの中。
そろーっと翔くんの前を通り過ぎて、引き出しに手を掛ける。



1番手前にあったのは以前翔くんに貸したパジャマだった。
今日これ着るの気まずいかな・・・



いや、んな事考えてる場合じゃない。
さっさと着替えてしまわないと・・・



パジャマを脇に抱えたままベルトに手をかけた瞬間。





S「ふぇっくしょんっ!!」



M「?!」



いきなり大きなクシャミをされて、ビクっとした俺はパジャマを落としてしまった。



S「あ、ごめんクシャミが・・・」



慌ててパジャマを拾おうとしたはずが、踏んづけてしまって派手に滑ってしまう。



M「うわっ」



S「え、おい潤っ・・・!!」





目の前に翔くんの顔。



・・・顔??



転倒しそうになった俺を受け止めてくれたんだろう。
俺の下敷きになってる翔くんの唇が、あと数ミリでも近付けばキスできそうな程近い・・・




SM「「・・・・・・・」」



この状況、どうすれば・・・



翔くんの目が細められたと同時に、俺の後頭部に手を添えられた。
うなじから髪を掬うように手を差し込まれてゾクリとする。



M「・・・・・」





翔くんの手、熱い・・・



それに、唇も・・・




ユックリと押し付けられた唇。
翔くんが少し口を開けて、俺の唇の感触を確かめるように何度も吸い付く。


口の端に、ちゅぱっと舐めるか舐めないかのギリギリのキスをれて、胸がキュンとなる。
次は上唇。その次は下唇。



可愛いリップ音をたててキスをするから、なんだか恥ずかしい。
後頭部をまさぐられながら、しっとりとした柔らかい唇に翻弄される。



舌を入れてないのに、
こんなにエロいキス・・・





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