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愛すべき存在

第1章 愛すべき存在

 抱きしめられていて、春斗の顔は見えないが、きっと真剣で優しい笑みを浮かべているのだろう。

 その言葉に体温が上昇していくのが分かり、なんだか恥ずかしい。

「う……うん」

「良かったぁ。指出して?」


 春斗はそういうと抱きしめているのを解き、左手薬指に指輪をはめた。

「えっ?」

「指輪、欲しがってただろ? 約束のしるし」

「ありがとう」

「なっ……何で泣くんだよ?」

「嬉しくて! 春斗、愛してる」

「俺もだよ」

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