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愛すべき存在

第1章 愛すべき存在

 私は、和樹が好き。だけど今は一人になりたくない。だから無意識的に答えた。

「うん」

「大事にするから」

「当たり前でしょ!」

「笑ったほうが可愛いよ」

「バカ」

「何でだよ? もしかして照れてんの? まぁ、いいや今日は寝る。おやすみ~」

「うるさいなぁ。まぁ、いいや。おやすみ」

 そう言って電話を切った。

 それから春斗とは、メールや電話をするだけだったが、喧嘩もなく、順調に進んだ。

 ある日、お盆休みが取れるということで、和樹といくはずだった夏祭りに春斗と行くことになった。

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