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×××だけのプリンス

第3章 S&M ファイナルゲーム

「寝ちゃいましたよ。」


ニノがドアを堂々と開けて、中に催促する。

導かれるままに中に入り、急いで鞄を漁る。


「智くん、これ。」


そう言って、鞄の中から出した手錠を渡した。


「それで、潤をベッドに縛りつけて。
あ、もちろん服を脱がせてからね…」


いや…脱がしながらの方が面白いかな…


「ごめん、やっぱ服は着せたまんまで。」


智くんは困惑しながらも頷いた。

ニノと雅紀は、まさに呆然という感じで
その会話を黙って聞いていた。



潤を、雅紀と2人で運び
智くんは持っていた2つの手錠を、
潤の手とベッドにそれぞれ付けた。


準備をすべて終えた頃には
雅紀とニノは目が少し潤んでいて。

智くんは潤のことも気にかけながら
ニノのことばかり見ていた。


「ほら、ちゃんと見てて…
もうすぐ潤が起きる。」


俺がそう言った瞬間、
潤が身じろぎ目を開けた。


「ん……え…?翔くん?みんな…」


潤は俺たちを見て目を見開いて、
手を動かそうとしてガチャンと音がする。


「え、なにこれ…?待って、え?は…?
…どういうつもり?」


自分の手を見て何かを悟ったのか
俺を睨んでくる。


「まぁ、だいたいわかるよねぇ?潤、賢いから…」


そう言ってニヤリと潤を見る。


「バッカじゃねーの。外してよ。」
「外さないよ。今からすることわかってるよね?」


ギシッとなるベッドに手をつけ、
ゆっくりと潤の上に跨がる。

顔を近付け軽くキスをした。


潤は顔を真っ赤にし
目を見開き、口をパクパクさせる。


「な、なななな何やってんの!?」
「何って…キスに決まってんじゃん。」


周りの3人は俺たちの様子を
うかがっているように感じる。

そんな3人の目の前で
潤にさらに深くキスをした。


お互いの涎が糸をひくくらいに
厭らしいキスを見せつけた。

潤は固定されて逃げられない状態だ。


俺はもう一度キスをして
そのまま胸に手を滑らす。


今日もお洒落な服のチャックを下ろし
Tシャツに潜り込ませる。

小さな突起を掠めると
キスをする口の隙間から
小さく声が聞こえた気がした。


3人はその声に反応して
肩をビクッと震わせた。

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