
君の愛しい玩具
第5章 黒騎士と白騎士
「メデル君!」
レストランに行くと…メデル君が窓際の席で僕を待っていた…
声をかけ、近寄ると…
眉間にシワを寄せているのが解る…
「―――…だれ?」
メデル君は、隣にいた長瀬君をチラッと見て…僕を睨む…
「あ、同じクラスで仲良くなった長瀬君!」
「―――…あっそ…」
メデル君ほ、長瀬君を下から上へ視線を流すと…
フッ…と、鼻で笑った
「イトシ、中華粥二つ…持ってきて」
「ん?メデル君も、中華粥でいいの?」
僕は、メニューも見ないメデル君にそれでいいのか首をかしげる…
「いい―――…早くしろ…」
足を組みかえながら…メデル君は、外を眺め始めた…
