君の愛しい玩具
第5章 黒騎士と白騎士
財御侍は、花田を抱き締め…
静かに…呟いた―――――…
「!!そ、それなら!!?何で―――…」
「イトシが…どう思おうが…俺には関係ない―――…
イトシは、俺の物だ!
―――…俺だけの…イトシだ!お前が…イトシをどう思おうが…俺には関係ない――――…もちろんイトシにも関係ない!!」
睨みが鋭くなる!!!
冷たい瞳が…俺を突き刺すように見つめる…
「―――…イトシは、誰にも…渡さないし…守らせない…
イトシは、俺が囲い誰にも触れさせない…」
ゾクッ―――…と、財御侍の気迫が…伝わる…
駄目だ―――…何か…次元が違うと思ってしまった…
“愛”
なのか?―――…これは…