君の愛しい玩具
第15章 【最終章】完成は〇〇年後?!
「………違うよ!」
「なら――――…なに?」
メデル君が、心配そうに僕の顔を覗く
僕は、山越さんがした提案をメデル君に話した
「………ヨーロッパ…かよ」
メデル君は、話を聞き終わると頭をかきむしってイラついた
「―――――イトシは、どうしたいんだよ」
僕は少し悲しそうな顔のメデル君を見つめ…
「答えは――――…出てるのに…まだ迷ってるんだ」
と、答えた
そう――――――――――――…
答えは出ている
なのに……両親やメデル君の返事が怖くて
言えないだけなんだ