君の愛しい玩具
第3章 逆らえない自由
「さっきから…手伝わないなら…自分の部屋に戻ったら?
それとも―――…監視でもしてるの?
もう、諦めたから…実家に帰ろうとしたりしないよ?」
机の上に…
高校の教科書を並べなが、嫌味を言った――――…
“諦めた”とか…言っておきながら…
嫌味をぶつけるとか…
僕は、本当に…ガキだ――――…
「んっだよ、暇だから―――…見てるだけだろ?監視とか、バカじゃね~の?」
……バカって……メデル君と、僕は成績そんなに変わらないだろ?
僕は、机の教科書をパラパラとめくった――――…
「――――…な、何…これ―…」
僕は、パラパラとめくった教科書に―…
手が止まった―…
僕が、たまたま広げたのは…
古文の教科書…
まったく…読めない――――――…
「ん?どうした?」
僕の異変に気がついたメデル君は、教科書を覗く―――…