君の愛しい玩具
第21章 【番外編・最終章】小さな始り大きな宇宙(そら)
「――――僕が…作ってあげる…
夜…寂しくないように、いつでもメデル君の頭上に星を降らせてあげる…僕、メデル君のためにプラネタリウムを作るよ!」
僕は、その涙に――――…僕の全てを捧げてもいいと思った…
「――――イトシ…俺を…一人にしないか?」
「うん、僕はメデル君のそばにいるよ…
僕を…奴隷じゃなくて――――…玩具みたいにそばに置いてくれるなら!僕は、メデル君を一人にしない!」
僕は、そう言うと……ポロポロ涙を流すメデル君の頬にキスをした…
「は――――?奴隷?じゃなくて…玩具?」
「うん!好きだよ、メデル君!」
――――――――――――――――…
「――――…」
す、すごい夢を見た――――…
僕は、ベッドの中で目を覚ます――――…
メデル君との出会いの夢を見ていた
愛加が、あんな事を聞くから…変な夢を見てしまったのか?事実と違うような――――…違わないような…
「////ん~…どうだったけ?」
記憶が曖昧でぼやける