君の愛しい玩具
第4章 獅子の崖
入学の日
メデル君にとっては、進級の日…
新しい制服に身を包み…僕は、鏡の前に立った…
「おい、準備出来たか?」
メデルが、僕の部屋を覗き…声をかける…
「あ―――…うん…」
鏡の前の僕は…やっぱり…七五三状態で…制服に着られているって感じがする…
しかも…ネクタイ…締められない…
「ったく―…ネクタイ…下手くそだなぁ」
メデル君は、僕のネクタイを見て…呆れた顔をする…
「///は…始めて…だから…、なれるまで時間がかかるよ…」
僕は、ネクタイを引っ張るメデル君を上目遣いで睨む…