
君の愛しい玩具
第4章 獅子の崖
式は、無事に終わり―――…
先輩達の間を通り…体育館を出るが…
先輩達の視線は…クラスに入った時のように…僕に注がれている…
コソコソ…コソコソ―…「アイツが?」「はぁ?違うだろ…」「一般だぞ…?」コソコソ…
とか、先輩の間を通り抜けるまで…そんな会話が聞こえている…
たぶん…メデル君関係だと…
また、胃がキリキリと痛む―――…
「…おい、花田?大丈夫か?顔色悪いぞ?」
体育館を抜けると…長瀬君が僕の顔を覗き…声をかけてくれた…
「……あ、ん…大丈夫…」
「大丈夫って、顔じゃね~ぞ?」
