君の愛しい玩具
第1章 我が儘な王様
僕は、機嫌が少し悪い彼がいる…
後部座席へ座った―――…
ドアが閉まると…
轟さんは、運転席に素早く移動した――――…
その間も…メデル君は、窓の外を気だるく眺めている…
長い手足…
長いまつげ…
同い年とは、思えない…たくましい…体つき…
勉強もスポーツも…何でも出来る…
更に…超が想像出来ないくらい沢山付く金持ち…
恵まれ過ぎている彼…
〇〇〇年続いている…
財御持(ザイオンジ)家の〇代目のご子息?(僕にはよくわからない…)
財御持 愛(ザイオンジ メデル)――――…15歳
“愛”と書いて…“メデル”と、読む…