君の愛しい玩具
第4章 獅子の崖
「(あ…)―――――…」
俺は、花田に声をかけようとしたが…
男として…惨めな姿かもしれない…と、思うと…声をかけることをためらった…
あの…財御侍家と一般市民の花田…
まさか…財御侍に暴力を振るわれていたのかも…
俺は、顔や白い綺麗な体に青アザを作っている花田を想像する…
あの野郎―――…
俺は、静かにトイレからでた……
花田を守らなくては…
俺は…影ながら…花田を守る事を心に誓った…
今日は―――…声をかけなかった……
花田のプライドを守る為に…
それに、花田自身が知られたく…無いかもしれないし…
俺は、目を見開き…
口を閉ざした…