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第11章 I4U

千晃side




千「私ね…好きっていう気持ちがわかんなかった。にっしーに告白されたときも全然分かんなくて…ただ,みんなのことは大好きだから…付き合うことに決めたの…。でも…にっしーと会えないことより,秀ちゃんと話せないことの方が辛かった…」


千「わたしも…秀ちゃんが好き…大好き…!!」

秀「ったく…遅すぎ。(笑)」





あのときの優しい秀ちゃんが

何ヶ月かぶりに戻ってきた

それだけで嬉しくて,また視界が揺らぐ




秀「泣きすぎ(笑)」

千「秀ちゃんだ…わたしの好きな秀ちゃんだ…会いたかったよ〜秀ちゃん…」

秀「いつも会ってんじゃん(笑)」

千「ん…いい匂い…」





ひさびさに抱きしめられて匂いを感じて


…まさかその一言が秀ちゃんに火をつけるなんて思ってもいなかったけど




秀「…ねえ,抱いていい?」

千「抱っこってこと?」

秀「…これだから純粋は…」



秀ちゃんはそう言うと,触れるだけのキスをしてきた



秀「こういうこと」






初めて…ではないけど

愛を感じるのは初めてで

やっぱりあのときのことを思い出す





秀「大丈夫。あのときのことなんて忘れるくらい俺に溺れさせてやるから。俺に全部任せときゃいいの」





正直怖くて仕方ない

…でもそれより,秀ちゃんの愛を感じたい

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