虹
第11章 I4U
日高side
日「…どういうことか全部話して」
友「中学の頃から秀太が好きでさ。千晃が秀太と高校おなじなのは知ってたけど,秀太は女に興味がないし,千晃が秀太のこと好きでも付き合うなんてないと思ってた。でも実際は全然違った。
あの秀太が,千晃にあんなに優しい笑顔を向けてた。…親友の私が想っていた人を,千晃は奪っていったんだよ?そんなの許せるわけないじゃん。
だから秀太に嘘を吹き込んだの。千晃には男がいる…ってね。秀太は遊ばれてるだけだよって。そしたら秀太,私の言ったこと鵜呑みにしてさ。それで別れた。それだけ」
聞いて呆れる
そんな理由で千晃と秀太を傷つけた
人として最低だ,本当に
それに…秀太はどうして鵜呑みにしたのか
千晃はそんなことする人じゃない
それくらいわかるはず
なのに,どうして信じてやらなかったのか
それもまた千晃を苦しめてる原因だ
宇「…そんな理由?ただそれだけ?」
友「そう」
日「あんたも随分かわいそうな人間だね(笑)」
友「自分のためにここまで出来たことは誇りに思ってるけど?」
宇「…あんた今,虚しいでしょ」
友「…」
宇「嘘ついて別れさせたって,秀太くんと千晃ちゃんには傷しか残らないの。秀太くんの目があんたに向くことは一生ないの。それがわかったでしょ?」
友「…」
宇「千晃の手首にはね,リスカの跡がたくさんあるの。たった2週間で,あんなにつくのかってくらい。目は腫れすぎて赤くなってるし,すごくすごく痩せた。顔色も悪くてすごく辛そうで…それでも辛いのを誰にも言わずに耐えて,必死に今を生きてる。」
日「…昼休みは俺らもここに来る。もちろん秀太も,千晃も。全部話して,きちんと謝って」
そう一言告げてみんなの元へ戻った
日「…どういうことか全部話して」
友「中学の頃から秀太が好きでさ。千晃が秀太と高校おなじなのは知ってたけど,秀太は女に興味がないし,千晃が秀太のこと好きでも付き合うなんてないと思ってた。でも実際は全然違った。
あの秀太が,千晃にあんなに優しい笑顔を向けてた。…親友の私が想っていた人を,千晃は奪っていったんだよ?そんなの許せるわけないじゃん。
だから秀太に嘘を吹き込んだの。千晃には男がいる…ってね。秀太は遊ばれてるだけだよって。そしたら秀太,私の言ったこと鵜呑みにしてさ。それで別れた。それだけ」
聞いて呆れる
そんな理由で千晃と秀太を傷つけた
人として最低だ,本当に
それに…秀太はどうして鵜呑みにしたのか
千晃はそんなことする人じゃない
それくらいわかるはず
なのに,どうして信じてやらなかったのか
それもまた千晃を苦しめてる原因だ
宇「…そんな理由?ただそれだけ?」
友「そう」
日「あんたも随分かわいそうな人間だね(笑)」
友「自分のためにここまで出来たことは誇りに思ってるけど?」
宇「…あんた今,虚しいでしょ」
友「…」
宇「嘘ついて別れさせたって,秀太くんと千晃ちゃんには傷しか残らないの。秀太くんの目があんたに向くことは一生ないの。それがわかったでしょ?」
友「…」
宇「千晃の手首にはね,リスカの跡がたくさんあるの。たった2週間で,あんなにつくのかってくらい。目は腫れすぎて赤くなってるし,すごくすごく痩せた。顔色も悪くてすごく辛そうで…それでも辛いのを誰にも言わずに耐えて,必死に今を生きてる。」
日「…昼休みは俺らもここに来る。もちろん秀太も,千晃も。全部話して,きちんと謝って」
そう一言告げてみんなの元へ戻った