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第11章 I4U

秀太side





日「昼休み。千晃が保健室に来る」

浦「まじ?」

日「…秀太。今言えることとすれば,お前が千晃を信じてやらなくてどうすんのって話」

秀「…信じるも何もねぇだろ。」

日「…まあいい。全部友香里にに話してもらうから」

西「俺たちも行っていいの?」

日「うん。行かなきゃ。」

真「千晃の居場所やからな」






午前の競技はあっという間に終わり

いよいよあの時間に





友「みんな久しぶり〜♪」






…千晃が来る時間が近づくにつれて苛立ちが増す



あんなに好きだった人が,今では大嫌いになっていた




コンコン



宇「入るよ」



その声と共に空いたドア











変わり果てた千晃の姿に







俺は言葉を失った







泣きすぎて赤く腫れた目


それに…痩せ細ってる



胸が締め付けられるような思いだった



目に涙をたくさん溜めて,宇野先生の後ろに隠れるように立っている




宇「…友香里ちゃん,秀太。千晃の姿見て…何とも思わない?」




思わないはずない

こんなの,苦しいに決まってる



宇「…じゃあ,全部話して」






友香里の口から出たたくさんの言葉



ただ友香里が俺を好きなだけ

千晃が俺を奪ったのが許せない

千晃に恋人なんていない

奪うために俺に嘘を吹き込んだ

それに俺はまんまと騙された


聞いて呆れる,ふざけた話だった

そんな理由で俺らが苦しめられたんだ





秀「お前…ほんっと最低だな」

宇「…秀太くんにそんなこと言う権利無いでしょ?」

秀「…は?」

宇「秀太くんは千晃から逃げた。真実を聞かなかった。こんなにみんな思いで,秀太くんのことが大好きな千晃ちゃんが浮気なんてするはずないでしょ!?どうして信じてあげらなかったのよ…」







…そうだ


千晃がそんなことするはずない


それなのに…






俺は最低だ

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