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第6章 Still love you

((梓side))








2年前








私が働いていた理容室は有名人が訪れることも多く,モデルなどの髪をセットする機会も少なくなかった







そんなとき、店を訪れたのが隆だった








隆は店の常連で,オープンしたときから来てくれていたらしい






名前は知っていたけれど,いつも社長がカットしていたため関わることはなかった







しかしある日…








店に隆がやってきたのだが,その日はちょうど店長がいない日だった







「西島様,いつもありがとうございます。本日,木村(店長)は不在でして…」

西「あ、そうなの?(笑)」

「大変申し訳ございません。明日でしたら木村はどの時間でも指名可能となっておりますが…」

西「う〜ん…」








隆は少し考えると,眩しいくらいの笑顔を向けてこう言った







西「じゃあ、今日は君にお願いしようかな!」

「え…私…ですか!?」

西「だめ?」

「いや,でも…そんな実力は…」

西「大丈夫!ここの人はみんな上手だってわかってるから来てるんだもん(笑)」

「…わかりました」








自分自身,有名人を担当するのは初めてだったためとても緊張した







西「君,名前は??」

「広瀬といいます」

西「ちーがーくーて,下の名前!(笑)」

「あ…あずさ…っていいます」

西「かわいい名前だね,あずさちゃんっ♪」

「あ…ありがとうございます/////」







隆は普通にかっこいい








かわいいなんて言われたら照れるに決まっている








西「わあ……」

「やっぱり,変…ですよね…すみませんっ…」

西「めっちゃいい…」

「え…?」

西「この髪型めっちゃいいよ!すごい!」

「あ,ありがとうございます…」









西「次もあずさちゃんにお願いするね」








たった1時間で,隆に惚れたんだ








それから何度も隆を担当するうちに距離が縮まっていき







付き合うことになった

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