虹
第10章 LOVER
西島×柳田 令(ヤナギダ レイ)
母『今日からまた新しい家庭教師が来るから。今回も成績が上がらないようなら志望校は諦めなさい』
" …はい "
家庭教師に勉強を習い始めて2年
今までも、たくさんの人に教えられてきた
巷で有名な天才家庭教師にも教えられたことがある
けれど、どれも失敗
成績は伸びるどころかどんどん落ち始めている
まあ、原因は自分にあるんだけれども…
私は極度の人見知り
相手から話しかけてもらえるのを、ただ待つだけ
自分のわからないところをきちんと答えられないのだ
どの先生も、最終はたくさん声をかけてくれたけれど次第に口数が少なくなる
最終的には「君は無理だ」の一言
今回もそうなんだろうと思っていた
ピンポーン
「こんにちは。今日から担当させていただきます、西島です」
顔が整ってて、優しそうな雰囲気の人
でも、こういう人ほど教え方は雑なのがお決まり
母『令、部屋に案内してあげて。飲み物はあとで持っていきますので。よろしくお願い致します』
「そんな、お気づかいなく(笑)こちらこそよろしくお願い致します」
" こ…ちらへ… "
西島、とかいう人を連れて2階に上がる
向かいに座ると、にこにこしながら話し始めるその人
「はじめまして。西島隆弘、22歳です。よろしくね!」
" …柳田令…中3…よろしくお願いします "
「令ちゃんだね!じゃあささっそく始めようと思うんだけど…苦手なところとか、あるかな?」
" …… "
「わかった!じゃあまずは、このテスト解いてみて!20分間で!」
そう言って1枚のプリントを渡された
ここまではいつも通り
これじゃ全然変わんないじゃん…
母『今日からまた新しい家庭教師が来るから。今回も成績が上がらないようなら志望校は諦めなさい』
" …はい "
家庭教師に勉強を習い始めて2年
今までも、たくさんの人に教えられてきた
巷で有名な天才家庭教師にも教えられたことがある
けれど、どれも失敗
成績は伸びるどころかどんどん落ち始めている
まあ、原因は自分にあるんだけれども…
私は極度の人見知り
相手から話しかけてもらえるのを、ただ待つだけ
自分のわからないところをきちんと答えられないのだ
どの先生も、最終はたくさん声をかけてくれたけれど次第に口数が少なくなる
最終的には「君は無理だ」の一言
今回もそうなんだろうと思っていた
ピンポーン
「こんにちは。今日から担当させていただきます、西島です」
顔が整ってて、優しそうな雰囲気の人
でも、こういう人ほど教え方は雑なのがお決まり
母『令、部屋に案内してあげて。飲み物はあとで持っていきますので。よろしくお願い致します』
「そんな、お気づかいなく(笑)こちらこそよろしくお願い致します」
" こ…ちらへ… "
西島、とかいう人を連れて2階に上がる
向かいに座ると、にこにこしながら話し始めるその人
「はじめまして。西島隆弘、22歳です。よろしくね!」
" …柳田令…中3…よろしくお願いします "
「令ちゃんだね!じゃあささっそく始めようと思うんだけど…苦手なところとか、あるかな?」
" …… "
「わかった!じゃあまずは、このテスト解いてみて!20分間で!」
そう言って1枚のプリントを渡された
ここまではいつも通り
これじゃ全然変わんないじゃん…