箱………仇
第3章 違和感の重なり
解らない――――…
知り合いだった――――…それだけ…かもしれない…
私は、何か手がかりがないかと…箱を覗く――――…
紙袋…?
石や…古い携帯電話が底に転がる中に――――…
紙袋の包が気になった…
そっと――――…それを手にすると――――…
固く…少し…ズシッと重みを感じる…
何だろう――――…
紙袋の中が――――…気になる…
私は…その紙袋を手繰り寄せ…
中を確かめようとした――――――――…
「――――――――…何を…しているんだ…」
後ろから――――…父の…
声が…私の手を石に変えた――――…