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箱………仇

第1章 人の不幸は蜜の味…


最近…父が夜な夜な…


大事そうに押し入れから“箱”を取り出し…


ベランダで呟きながら…何かをしているのだ…



いくら口下手でオドオドしている父とは言え…男性だ―…



年頃の娘としては…父の…性欲処理の邪魔はしないと…気を効かせていた…





が…




その日は違った…



泣いていたのだ―――…




あの…無口て基本無表情の父が…



泣いていたのだ―――…




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