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真冬に咲く花

第2章 僕は…



部屋に戻るなり ベッドに身を投げた。


目を瞑ると 彼奴の顔がちらついた。


悪かったかな…


『構わないでくれる?』


そう言った時の彼奴の瞳…


クリッとした大きな瞳…


育ちの良さそうな雰囲気だったな。


きっと良い家庭に育ったんだろうな。


俺とは違う…


寝ようかな…


考えてもしかたないや…


俺には…


関係ないこと…


俺は…


俺は…



一人でいいんだ…



誰も俺を構わないでくれ。



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