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真冬に咲く花

第3章 壁


文学部は寝ちゃいそうだからやめた。


美術部がいいかな


一人でも成り立つだろ。


とりあえず今日は帰ろう。


校庭の端っこを歩いてた。


『大野く~ん』


誰かに呼ばれてその方向を見た瞬間


ボールが目の前に現れた。


反射的にオーバーキックで返した。


『…………』


静まりかえった校庭

やっちまった…


相葉君が駆け寄ってきた。


雅「凄いよー!経験者なの?サッカー部に入ってよ。」


僕は…


逃げるようにその場から立ち去った。

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