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*ことの葉のカケラ達*

第2章 *H29年2月*

2月23日(木)

 今日は、お習字の提出日でした。今取り組んでいるのは、褚遂良の雁塔聖教序です。
 細くて、凛として、しなかやかな線。
書いてる意味は、漢字ばかりで良くわからない(笑)臨書はその意味よりも、未だ字面にこだわってしまうの。書くのは苦手な雁塔聖教序ですが、その字は美しくて好き。

 愛犬がこの世を旅立って数日経ちますが、未だ、その喪失から立ち直る事が出来ません。
 生き物は歓びもたくさん与えてくれるけど、その分、いなくなった時の寂しさが半端ない。

 わんわんと涙を流せたらいいのだけれど、三匹目ともなると、悲しみの質も変化して。
 死んだら、こうなる――みたいなのがすでにわかっているから、気持ちの気構えみたいな物もすでにあって。
 だから、穏やかにその死を受け入れる事が出来た反面、静かにジワリと悲しみが襲ってくるのです。
 何気ない日々の隙間に、チャイとの日々を思い出す自分がいて。たまらなく寂しくなります。



 いつか、この気持ちもお話として綴るのでしょう。お話は虚構のものだけれど、感情は嘘じゃない。私が物語を綴る時、そのキャラが放つ感情は私の奥からの感情に他ならないんだもの。

 形を変えて。
 文章をかえて。
何度も何度も吐き出すと思います。


 でも、まだ暫くはこの気持ちは私だけのもの。悲しみが自然とこの身に馴染むまでは、そっと心にしまって置きます。

 きっと、雁塔聖教序を書く度、思い出すんだろうな、私。


♣みぃ♣
 


 

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