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『ヒボクリトの贖罪』 大阪在住40男とメイド達の非日常性活

第8章 みゆき(35歳・飲食店勤務)『一日だけ愛してください。』

私は彼女を抱き寄せました。
とても愛おしい人を抱くように。

たった一日だけでも
ほんの一日だけでも恋人のように。


彼女をベッドに横たえます。
そっと彼女は目を閉じます。

何を考えているのか。
どんな心境なのかわかりません。
ただ、私の気持ちは
できるだけシンプルにみゆきさんを愛したいと思っていました。


キスをしながら彼女の下腹部を手で探ります。
少し乾いていたものが徐々に潤ってきます。
彼女の腕が私を抱き寄せます。
彼女の舌が私の中に入ってきます。
私はそれを吸い込むように受け入れます。

キスがどんどん激しくなります。
彼女の息使いも荒く激しいものになっていきます。

頭の中にアドレナリンが満ちていくような快感。

私の体が火照っていくのを感じながら、
そっとペニスを挿入しました。

「あああぁあああ。」

根元まで入れただけで彼女は大きな声を出しました。
快楽に満たされているような声を。


『私もみゆきさんに必要とされているんだ。』


その声が身体の反応が、何よりも雄弁に語ってくれています。


『嘘じゃないよね。この反応は。』


自分自身に問いながら、私は確かめるように腰を動かします。


たった、一夜だけでも
この瞬間だけでも
誰かに必要とされていると実感しながら。
自分の存在価値を感じながら。

私は腰を動かします。

彼女の反応を確かめながら。
嘘じゃないよねって確かめながら。


心に負った傷は癒えることはないけれど。
心の中、色んな思いで汚れたキャンパスは
元通りにはならないけれど。

油絵のように、また塗りつぶすことはできるかもしれない。
私も、あなたも。

「ぃいいい。ぁあああああっ。」

彼女は手を硬直させて快楽に浸った後
ぐったりと脱力しました。
終わった後も激しく聞こえる息遣いが
とても心地よく私の心を癒してくれます。

『嘘じゃないよ。』
と言ってくれているようで。



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