無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

ミカにはわるいけれど……本当に疲れた。

グッタリとする。


私はさっさと着替えて
店の裏手から出て帰路につく。





「カ～ノジョ♪飲み直しにいかない？」




……。



〃ぇ……〃




……。






もう……最悪だった。











出てきた私の前を
男の人が２人…塞ぐ。



おそらく、お店にいたお客さんの一組。




お酒くさい……ニヤニヤと笑う顔…コワイ…。


『通して……ください』


脚が震える。





黙って通り抜けようとしても
とおせんぼされる。





『……ｼﾞｬﾏ…どいて…』




精一杯、虚勢を張って言った。





もう仕事は終わっている。
わるいけど
この人達に気を遣わなければならない理由は
もうない…。


もう走って逃げよう…


逃げなきゃ。





くるっと後ろ向きになる。




……それでも目の前を、もう一人が塞いだ。





うそ……。






２人組は、だんだん近くに寄ってくる…






コワイ…コワイ……コワイ…っ！！






いやだ……





怖い…っ。








私は２人組の間をムリヤリ抜けて走ろうとした…




その時…




ズシ…っ…と





肩に力…。






一人が私の肩を乱暴に掴んで怒鳴った。




『……っっ…』




ドクン ドクン… ドクドクっ…



〃もう…ダメ…っ〃



バクバクバク…バクっ…








叩かれるのだろうか
突き飛ばされるのだろうか…



こわくてたまらない。




一瞬の出来事に足がすくみ

ギュっと目を閉じた。










・・・・・グイ・・っ・・。







〃……？！〃