
Best name ~ 追憶 ~
第2章 私の希望
『んふふ・・・』
私は、うれしくて
ついワンピースを抱きしめた。
二十歳をすぎて少し大人になった私・・・。
オシャレな服・キレイな服
カワイイ服……カッコイイ服……
女の子・・・女性らしい服・・・
それれらが目にとまっても
眺めるだけにとどめていた。
カワイイ服を手にとったのなんて
どれくらいぶりだろう・・・。
汚さないように、そっと持ち直して
ハンガーにかけた。
ずっと眺めていたくて壁にかける。
・・・これじゃぁ、もったいないね。
お洋服がかわいそう・・・。
だけど私は
やっぱり
眺めるだけにとどめていた。
『着ても着なくても良い』と彼は言った。
・・・私は
ほんとうは・・・着たい。
半袖のワンピース・・・
着れるのは・・・
春がおわって・・・もう少し先・・・。
着たいな・・・。
着れるかなぁ・・・。
いつかは・・・・・着たいな。
そして私……
あ・・・お礼も言っていない。
ケータイを手にして電話帳をひらく。
先程交換した彼の連絡先……。
電話・・・することではないのかな。
忙しいかもしれないし・・・。
私はメールを打った。
〃『楽しかった』〃
・・・だって私、たのしかった。
彼の用意した〃逃げ道〃に逃げようなどと…
途中で帰ろうとなんて
少しも思わなかった。
そして
〃『ワンピースをありがとう』〃と……。
彼からの返信はなかった。
……べつによいのだけど。
いやな言い方したかな・・・?
・・・やっぱり
「かわいくない女だ」って
思われたかな・・・。
・・・え?
でも・・・私・・・なんで?
・・・。
・・・・・。
私は、うれしくて
ついワンピースを抱きしめた。
二十歳をすぎて少し大人になった私・・・。
オシャレな服・キレイな服
カワイイ服……カッコイイ服……
女の子・・・女性らしい服・・・
それれらが目にとまっても
眺めるだけにとどめていた。
カワイイ服を手にとったのなんて
どれくらいぶりだろう・・・。
汚さないように、そっと持ち直して
ハンガーにかけた。
ずっと眺めていたくて壁にかける。
・・・これじゃぁ、もったいないね。
お洋服がかわいそう・・・。
だけど私は
やっぱり
眺めるだけにとどめていた。
『着ても着なくても良い』と彼は言った。
・・・私は
ほんとうは・・・着たい。
半袖のワンピース・・・
着れるのは・・・
春がおわって・・・もう少し先・・・。
着たいな・・・。
着れるかなぁ・・・。
いつかは・・・・・着たいな。
そして私……
あ・・・お礼も言っていない。
ケータイを手にして電話帳をひらく。
先程交換した彼の連絡先……。
電話・・・することではないのかな。
忙しいかもしれないし・・・。
私はメールを打った。
〃『楽しかった』〃
・・・だって私、たのしかった。
彼の用意した〃逃げ道〃に逃げようなどと…
途中で帰ろうとなんて
少しも思わなかった。
そして
〃『ワンピースをありがとう』〃と……。
彼からの返信はなかった。
……べつによいのだけど。
いやな言い方したかな・・・?
・・・やっぱり
「かわいくない女だ」って
思われたかな・・・。
・・・え?
でも・・・私・・・なんで?
・・・。
・・・・・。
